2004年 08月 07日
電撃移籍 |
現地時間の8/5木曜日にジェンソン・バトンの移籍が発表された。移籍先はなんとウイリアムズBMW、2005年からの2年契約だという。電撃的すぎるこの発表、伝えているのはウイリアムズのオフィシャルHP、ジェンソン自身のHPでは何もこの件には触れていない。
確かにウイリアムズはジェンソンを見つけ出してくれたチーム、2000年シーズンに若干20歳のバトンをF3からF1へとステップアップさせたチームです。ルーキーのジェンソンも期待に応え2戦目のブラジルで6位で1ポイント獲得し、非凡なところを見せつけた。初年度のBMWエンジンを操り、シーズン通じて6回入賞で12点を稼いだのだからウイリアムズには目利きがいたということでしょう。
しかし翌2001年はモントーヤに弾き出される形でベネトンへ移籍、ガラスのルノーエンジンが彼を苦しめた。とにかくパワーがなくフィジケラとともにグリッド後方に沈み続けた。シーズン後半には息を吹き返したのだが時既に遅し、5位入賞1回だけに終わる。しかし今思えばこの時の経験が今年に生かされている訳だ、ある意味ガラスのホンダエンジンを巧く操っているのだから。
翌2002年はルノーと名を変えた旧ベネトンで過ごし、2003年にBARに移籍してくる、待っていたのはホンダエンジンとジャック・ビルヌーヴ、マスコミはこのコンビの不仲説を煽りました。ジャックはこの年ご機嫌斜めでありました、何故なら信頼していたパニスは放出、ポラックは解任、そしてサードドライバー琢磨が自分のシートを狙っていたのですから。だがジャックをイラつかせた決定的な原因はバトンの速さであったに違いありません。もともと自分がやりやすい環境を整えるはずのチームであったBARが遂にコントロールできない領域にいってしまったのです。その結果、最終戦の鈴鹿欠場という事態を招いてしまいました。
ジェンソンは一年かけてBARというチームにとけ込んでいったのであろう、それが今年のブレイクに繋がっている。BAR、ホンダそしてジェンソン、2004年に一番上昇気流に乗った組み合わせでしょう。マレーシアで初表彰台、サンマリノではポールポジションと2位を獲得、残るは優勝のみというポジションまできていたのですが、やはり地元の名門チームの魅力にはBARホンダも眼中になしというところでしょうか。タバコ禁止のサーキットでマシンのノーズにイングランドの国旗を貼付けたり、ヘルメットをイングランドカラーに変えてみたり、やはりイケメンのジェンソンにも大英帝国の血が間違いなく流れているのだと痛感させられました。
いっぽうBARはいきなりファーストドライバーを失ってしまった。ここ何週間でプールサイドリーグが2005年に向けて活発になってきている。まずはトヨタがラルフ獲得を発表、これを皮切りにウイリアムズがウェバー、ルノーがフィジケラの移籍を発表した。既にモントーヤは昨年に再来年からのマクラーレン移籍を発表しており2005年からはライコネンとコンビを組む(ロン・デニスがどうモントーヤを調教するかが楽しみ!)、マイケルとバリチェロの残留が確実なフェラーリ、アロンソが残留するルノーと有力チームのシートは埋まってた。そしてトヨタが次戦ハンガリーからダマッタを交代、サードドライバーのリカルド・ゾンタがレギュラーに昇格すると発表した、これも来シーズンへの布石と考えるとダマッタはトヨタ離脱が間違いないであろう。そんなキナ臭いが渦巻く中、BARはジェンソンと琢磨のコンビ続行で来季も安泰と誰もが考えいた矢先の移籍話、青天の霹靂とはこのこであろう。
ジェンソンが動く事によりウイリアムズのドライバーラインアップは完成しますが、BARに突然明きシートが出来てしまった。ザウバー、ミナルディ、ジョーダンのシートは2005年開幕オーストラリア直前にならないとドラーバーは決定しない、となれば残るシートはBAR、トヨタ、ジャガーにそれぞれ1つとなる(ジャガーはレッドブルの関係でクリエン残留は濃厚)。今年の成績がそのまま来季へ繋がる保証できませんが、この3シートの中で比較した場合はBARのシートが一番魅力的であろう。
しかしBARは移籍市場に首を突っ込んでいなかったのではなかろうか。ジェンソン、琢磨ともに残留と考えていたのであろうから。ということは誰がもうワンピースを埋めるのか?今年のレギュラー20名で考えるとまだ行き先が確定していない大物はデビッド・クルサードとヤルノ・トゥルーリがいる。特にクルサードは昨年モントーヤの2005年マクラーレン加入が発表されてから、次はどのチームへいくのかという話題でもちきりであった。ジャガーともトヨタともいわれているが、BARはどう動くのであろう。速さがあるトゥルーリも捨てがたいが、私個人的にはクルサードを推したい。何故なら琢磨も開発できるドライバーであるがクルサードの経験はそれを上回る物があると考える、ウイリアムズ、マクラーレンで勝つ車を仕込んでき経験がある訳です、この経験を是非BARに欲しい。たしかに速さがないようなイメージがある、しかもワンラップアタック予選になってからそれが目立つし、マクラーレンで組んだハッキネン、ライコネンにスピードというイメージがあるので損をしてき部分があるだろう。事実、優勝経験のあるドライバーですし、今年もMP4/19Bが出てきてからはコンスタントに完走し現在5戦連続ポイント圏内でフィニッシュしている。まだまだ老け込む歳ではないし勝てるドライバーです。確かに「華」はないかもしれませんが「実」のあるドライバーです、ベストではないかもしれませんが、今の状況ではベターチョイスと考えるのですが。
でもクルサードに断られたらアンソニーの昇格が無難な選択でしょう。ジャックはリチャーズが代表やっているチームには来ないはずですしね。ホンダやBARに隠し球的ドライバーがいるとは思えません。願望としてウイリアムズに当て馬に使われたハッキネンなんて話があったら狂喜乱舞なんですが。彼はまだメルセデスの契約下に置かれているのでしょうか。久しぶりにホンダエンジン+ハッキネンという組み合わせが見たいというのは叶わぬ夢ですね(実現の可能性はほとんどないでしょう、しかしだから夢、妄想の範囲)。「実」も重要なのは理解できるのですが、やはり誰もがF1に「華」を求めているのでしょう、だから「華」のあるジャックやハッキネンの復帰説が囁かれるのでしょう。だから佐藤琢磨が見事「華」となれば何の問題もないのです、そういった意味でも来週のハンガリーからまた勝負です。ジェンソンが移籍ならチームは琢磨中心にこれから動き始めるはずですから。
確かにウイリアムズはジェンソンを見つけ出してくれたチーム、2000年シーズンに若干20歳のバトンをF3からF1へとステップアップさせたチームです。ルーキーのジェンソンも期待に応え2戦目のブラジルで6位で1ポイント獲得し、非凡なところを見せつけた。初年度のBMWエンジンを操り、シーズン通じて6回入賞で12点を稼いだのだからウイリアムズには目利きがいたということでしょう。
しかし翌2001年はモントーヤに弾き出される形でベネトンへ移籍、ガラスのルノーエンジンが彼を苦しめた。とにかくパワーがなくフィジケラとともにグリッド後方に沈み続けた。シーズン後半には息を吹き返したのだが時既に遅し、5位入賞1回だけに終わる。しかし今思えばこの時の経験が今年に生かされている訳だ、ある意味ガラスのホンダエンジンを巧く操っているのだから。
翌2002年はルノーと名を変えた旧ベネトンで過ごし、2003年にBARに移籍してくる、待っていたのはホンダエンジンとジャック・ビルヌーヴ、マスコミはこのコンビの不仲説を煽りました。ジャックはこの年ご機嫌斜めでありました、何故なら信頼していたパニスは放出、ポラックは解任、そしてサードドライバー琢磨が自分のシートを狙っていたのですから。だがジャックをイラつかせた決定的な原因はバトンの速さであったに違いありません。もともと自分がやりやすい環境を整えるはずのチームであったBARが遂にコントロールできない領域にいってしまったのです。その結果、最終戦の鈴鹿欠場という事態を招いてしまいました。
ジェンソンは一年かけてBARというチームにとけ込んでいったのであろう、それが今年のブレイクに繋がっている。BAR、ホンダそしてジェンソン、2004年に一番上昇気流に乗った組み合わせでしょう。マレーシアで初表彰台、サンマリノではポールポジションと2位を獲得、残るは優勝のみというポジションまできていたのですが、やはり地元の名門チームの魅力にはBARホンダも眼中になしというところでしょうか。タバコ禁止のサーキットでマシンのノーズにイングランドの国旗を貼付けたり、ヘルメットをイングランドカラーに変えてみたり、やはりイケメンのジェンソンにも大英帝国の血が間違いなく流れているのだと痛感させられました。
いっぽうBARはいきなりファーストドライバーを失ってしまった。ここ何週間でプールサイドリーグが2005年に向けて活発になってきている。まずはトヨタがラルフ獲得を発表、これを皮切りにウイリアムズがウェバー、ルノーがフィジケラの移籍を発表した。既にモントーヤは昨年に再来年からのマクラーレン移籍を発表しており2005年からはライコネンとコンビを組む(ロン・デニスがどうモントーヤを調教するかが楽しみ!)、マイケルとバリチェロの残留が確実なフェラーリ、アロンソが残留するルノーと有力チームのシートは埋まってた。そしてトヨタが次戦ハンガリーからダマッタを交代、サードドライバーのリカルド・ゾンタがレギュラーに昇格すると発表した、これも来シーズンへの布石と考えるとダマッタはトヨタ離脱が間違いないであろう。そんなキナ臭いが渦巻く中、BARはジェンソンと琢磨のコンビ続行で来季も安泰と誰もが考えいた矢先の移籍話、青天の霹靂とはこのこであろう。
ジェンソンが動く事によりウイリアムズのドライバーラインアップは完成しますが、BARに突然明きシートが出来てしまった。ザウバー、ミナルディ、ジョーダンのシートは2005年開幕オーストラリア直前にならないとドラーバーは決定しない、となれば残るシートはBAR、トヨタ、ジャガーにそれぞれ1つとなる(ジャガーはレッドブルの関係でクリエン残留は濃厚)。今年の成績がそのまま来季へ繋がる保証できませんが、この3シートの中で比較した場合はBARのシートが一番魅力的であろう。
しかしBARは移籍市場に首を突っ込んでいなかったのではなかろうか。ジェンソン、琢磨ともに残留と考えていたのであろうから。ということは誰がもうワンピースを埋めるのか?今年のレギュラー20名で考えるとまだ行き先が確定していない大物はデビッド・クルサードとヤルノ・トゥルーリがいる。特にクルサードは昨年モントーヤの2005年マクラーレン加入が発表されてから、次はどのチームへいくのかという話題でもちきりであった。ジャガーともトヨタともいわれているが、BARはどう動くのであろう。速さがあるトゥルーリも捨てがたいが、私個人的にはクルサードを推したい。何故なら琢磨も開発できるドライバーであるがクルサードの経験はそれを上回る物があると考える、ウイリアムズ、マクラーレンで勝つ車を仕込んでき経験がある訳です、この経験を是非BARに欲しい。たしかに速さがないようなイメージがある、しかもワンラップアタック予選になってからそれが目立つし、マクラーレンで組んだハッキネン、ライコネンにスピードというイメージがあるので損をしてき部分があるだろう。事実、優勝経験のあるドライバーですし、今年もMP4/19Bが出てきてからはコンスタントに完走し現在5戦連続ポイント圏内でフィニッシュしている。まだまだ老け込む歳ではないし勝てるドライバーです。確かに「華」はないかもしれませんが「実」のあるドライバーです、ベストではないかもしれませんが、今の状況ではベターチョイスと考えるのですが。
でもクルサードに断られたらアンソニーの昇格が無難な選択でしょう。ジャックはリチャーズが代表やっているチームには来ないはずですしね。ホンダやBARに隠し球的ドライバーがいるとは思えません。願望としてウイリアムズに当て馬に使われたハッキネンなんて話があったら狂喜乱舞なんですが。彼はまだメルセデスの契約下に置かれているのでしょうか。久しぶりにホンダエンジン+ハッキネンという組み合わせが見たいというのは叶わぬ夢ですね(実現の可能性はほとんどないでしょう、しかしだから夢、妄想の範囲)。「実」も重要なのは理解できるのですが、やはり誰もがF1に「華」を求めているのでしょう、だから「華」のあるジャックやハッキネンの復帰説が囁かれるのでしょう。だから佐藤琢磨が見事「華」となれば何の問題もないのです、そういった意味でも来週のハンガリーからまた勝負です。ジェンソンが移籍ならチームは琢磨中心にこれから動き始めるはずですから。
by akihi1971
| 2004-08-07 00:01
| F1