2004年 07月 26日
独逸での明と暗(フェラーリの場合) |
2004年F1第12戦ドイツGP、フェラーリのミハエル・シューマッハが母国で勝利を得ました。表彰台の両脇にはBARホンダのジェンソン・バトン、ルノーのフェルナンド・アロンソがそれぞれ2、3位に入りました。コンストラクターズランキングのトップ3チームがそれぞれ1人ずつ表彰台へ送り込んだ訳ですからこれは納得の結果です。ただしこの3チームから出走した2人のドライバーは明暗を分ける形となりました。
まずはフェラーリ、当然「明」は勝ったミハエルである。今回が母国グランプリであり最重要レースのひとつ、予選もポールを獲得し万全の体制で決勝を迎えた。スタートもホールショットを決めるのだが、その背後に3番グリッドからジャンプしたライコネンがピタリとつけてきた。MP4/19Bも快調に走行を重ね付かず離れずの周回が続く、そして予想どおりにタンクが軽かったミハエルが10周目にピットへ向かった。これで視界が開けたライコネンは1:13.780のファーステスト・ラップを叩き出す(これがレースを通してのファーステスト・ラップにもなった)、まるでいつものミハエルを見ているようであった。完全にお株を奪う走りに久しぶりの赤銀ガチンコ対決かと期待が膨らんだが、ライコネンも翌11周にピットへ向かってしまった。このタイミングでもう2,3周引っ張れたらおもしろい展開になるのにと考えていた。そうするうちにピット作業を終えコースに復帰したライコネンがメインストレートに戻ってくる。そして1コーナーにアプローチしようとした瞬間、マクラーレンが突如コントロールを失い、タイヤバリアに激しく突っ込んでしまった。ステアリングを投げ捨て珍しく感情を表現したアイスマン、それもそのはずメインウイングのフラップ自体が吹っ飛んでしまったのだ。全開状態から一気にダウンフォースが無くなる(抜ける)訳ですからそれはマシンは間違いなく回ります。ライコネンが怒るのも無理はない、でもウイング自体が落ちるというシーンは何度か見た事がありますがフラップだけ吹っ飛ぶシーンを見たのは初めてでした。余談ですがステアリングをマシンに投げつけた行為、ストップしたマシンにはステアリングを付けておかないと罰金を徴収されてしまうのではんかったでしょうか?。ともかくライコネン車のパーツ個体不良であれば問題ないのですが、製造工程上の不良だとクルサードが危ないと考えたのですが、結果的に何も無かった(よかったです)。ということはライコネン車のパーツ個体不良と推測できる、品質管理がペケだなんてマクラーレンらしくないトラブルですよね、ロン・デニスの苦汁の顔が画面に出てくると思ったのですがね。
話をマイケルに戻すとライコネンの脱落で完全に今回のレースは楽になってしまった、ライコネンが今日のマイケルに唯一対抗できるポジションにいたからです。その後は余裕でペースコントロールし危なげないレースで母国での勝利を飾りました。12戦11勝110ポイントとなりました。コンストラクターズは次のレースで決まりそうな雰囲気ですが、ドライバーズはイタリアGPくらいですね。歓喜のモンッアとなりそうな予感がします。しかし今回のポディウムでのガッツポーズは頂けませんでしたね。いつも空中で右手や両手を前に突き出すポーズはカッコイイのですが、ドイツGPポディウム上でのガッツポーズが私にはコント55号の「なんで、そうなるの」に見えた。録画した人は再生して見て下さい、私はスカパーのリピートで確認します。
全てが順調に運んだミハエルに対して今回バリチェロは「暗」の部分を負うことになった。オープニングラップでクルサードと接触しフロントウイングを失ったのがケチの始まり、ピットでノーズ交換を行いコースに復帰するが最下位まで転落してしまう。あまり中盤以降のラップタイムに差がなかったこのレース、(2ストップの)ザウバー、ジョーダン、ミナルディを除いたチームはコンスタントで1分15秒から16秒台で周回を重ねておりました。ラップタイムに1秒の差があってもオーバーテイクが難しい現代F1、これにバリチェロも苦しみました。当然ミナルディだってジョーダンだって背後から深紅のフェラーリが迫ってきても、今回はオフィシャルがブルーフラッグが振っておりません、同一周回ですので譲る必要はないわけです。ただブルーフェラ・・・いやザウバーがどう行動したかのかは知りませんが。それでも何とか終盤にはポイントを狙える9位まで浮上してくる。その時点での8位はBARの琢磨、ペースが上がらなくなっていたので周回は少ないがチェッカーまでにヤラレルと思った、がしかしバリチェロもペースが上がらなくなっていた、タイヤに苦しんでいたのだ。そして最終ラップで遂に左リアからエアが抜けスローパンクチャーになってしまう。完全にスピードが落ちたマシンをコントロールラインまで操りチェッカーを受けるが、その時すでに3台に前に行かれ12位でのフィニッシュとなった。しかしもう走行できる状態ではなくフェラーリのピットウォール前でマシンをストップさせ、降りてくるなりエアの抜けた左リアにキックを一発お見舞いする。バリチェロらしいアクションですし、気持ちは理解できるのだがブリヂストンのスタッフの事を考えるといただけない行動ですよね、あの行動は画面を通して全世界に配信されたのですから、しかもスロー再生のおまけ付きでね。
しかしあのウオール際に停めたバリチェロのフェラーリどうなったのでしょうか?確か表彰台でセレモニーが行われていた頃すでにスタンドから観客が乱入していたようですが、いつぞやのモンツアのベネトンの如く観客により全損・・・どうなったのだろう、気になる。(つづく)
まずはフェラーリ、当然「明」は勝ったミハエルである。今回が母国グランプリであり最重要レースのひとつ、予選もポールを獲得し万全の体制で決勝を迎えた。スタートもホールショットを決めるのだが、その背後に3番グリッドからジャンプしたライコネンがピタリとつけてきた。MP4/19Bも快調に走行を重ね付かず離れずの周回が続く、そして予想どおりにタンクが軽かったミハエルが10周目にピットへ向かった。これで視界が開けたライコネンは1:13.780のファーステスト・ラップを叩き出す(これがレースを通してのファーステスト・ラップにもなった)、まるでいつものミハエルを見ているようであった。完全にお株を奪う走りに久しぶりの赤銀ガチンコ対決かと期待が膨らんだが、ライコネンも翌11周にピットへ向かってしまった。このタイミングでもう2,3周引っ張れたらおもしろい展開になるのにと考えていた。そうするうちにピット作業を終えコースに復帰したライコネンがメインストレートに戻ってくる。そして1コーナーにアプローチしようとした瞬間、マクラーレンが突如コントロールを失い、タイヤバリアに激しく突っ込んでしまった。ステアリングを投げ捨て珍しく感情を表現したアイスマン、それもそのはずメインウイングのフラップ自体が吹っ飛んでしまったのだ。全開状態から一気にダウンフォースが無くなる(抜ける)訳ですからそれはマシンは間違いなく回ります。ライコネンが怒るのも無理はない、でもウイング自体が落ちるというシーンは何度か見た事がありますがフラップだけ吹っ飛ぶシーンを見たのは初めてでした。余談ですがステアリングをマシンに投げつけた行為、ストップしたマシンにはステアリングを付けておかないと罰金を徴収されてしまうのではんかったでしょうか?。ともかくライコネン車のパーツ個体不良であれば問題ないのですが、製造工程上の不良だとクルサードが危ないと考えたのですが、結果的に何も無かった(よかったです)。ということはライコネン車のパーツ個体不良と推測できる、品質管理がペケだなんてマクラーレンらしくないトラブルですよね、ロン・デニスの苦汁の顔が画面に出てくると思ったのですがね。
話をマイケルに戻すとライコネンの脱落で完全に今回のレースは楽になってしまった、ライコネンが今日のマイケルに唯一対抗できるポジションにいたからです。その後は余裕でペースコントロールし危なげないレースで母国での勝利を飾りました。12戦11勝110ポイントとなりました。コンストラクターズは次のレースで決まりそうな雰囲気ですが、ドライバーズはイタリアGPくらいですね。歓喜のモンッアとなりそうな予感がします。しかし今回のポディウムでのガッツポーズは頂けませんでしたね。いつも空中で右手や両手を前に突き出すポーズはカッコイイのですが、ドイツGPポディウム上でのガッツポーズが私にはコント55号の「なんで、そうなるの」に見えた。録画した人は再生して見て下さい、私はスカパーのリピートで確認します。
全てが順調に運んだミハエルに対して今回バリチェロは「暗」の部分を負うことになった。オープニングラップでクルサードと接触しフロントウイングを失ったのがケチの始まり、ピットでノーズ交換を行いコースに復帰するが最下位まで転落してしまう。あまり中盤以降のラップタイムに差がなかったこのレース、(2ストップの)ザウバー、ジョーダン、ミナルディを除いたチームはコンスタントで1分15秒から16秒台で周回を重ねておりました。ラップタイムに1秒の差があってもオーバーテイクが難しい現代F1、これにバリチェロも苦しみました。当然ミナルディだってジョーダンだって背後から深紅のフェラーリが迫ってきても、今回はオフィシャルがブルーフラッグが振っておりません、同一周回ですので譲る必要はないわけです。ただブルーフェラ・・・いやザウバーがどう行動したかのかは知りませんが。それでも何とか終盤にはポイントを狙える9位まで浮上してくる。その時点での8位はBARの琢磨、ペースが上がらなくなっていたので周回は少ないがチェッカーまでにヤラレルと思った、がしかしバリチェロもペースが上がらなくなっていた、タイヤに苦しんでいたのだ。そして最終ラップで遂に左リアからエアが抜けスローパンクチャーになってしまう。完全にスピードが落ちたマシンをコントロールラインまで操りチェッカーを受けるが、その時すでに3台に前に行かれ12位でのフィニッシュとなった。しかしもう走行できる状態ではなくフェラーリのピットウォール前でマシンをストップさせ、降りてくるなりエアの抜けた左リアにキックを一発お見舞いする。バリチェロらしいアクションですし、気持ちは理解できるのだがブリヂストンのスタッフの事を考えるといただけない行動ですよね、あの行動は画面を通して全世界に配信されたのですから、しかもスロー再生のおまけ付きでね。
しかしあのウオール際に停めたバリチェロのフェラーリどうなったのでしょうか?確か表彰台でセレモニーが行われていた頃すでにスタンドから観客が乱入していたようですが、いつぞやのモンツアのベネトンの如く観客により全損・・・どうなったのだろう、気になる。(つづく)
by akihi1971
| 2004-07-26 23:11
| F1