2004年 07月 03日
大阪近鉄の行方3 (心ある企業が現れたが) |
大阪近鉄買いましょうという企業が名乗り出た。その企業とは「ライブドア」 名前を聞いた事があるような気もするが、実態はよくわりません。新興IT関連企業とでも表現すれば良いのだろうか、とにかく収益は好調でありキャッシュで512億を保持していると記者会見で豪語した。ライブドア堀江社長が行った記者会見の内容を見ると野球に関する情熱については疑問符というか未知数なのですが、買収後の方針として本拠地は大阪に置いて球団名から「大阪」と「バッファローズ」は残すという。近鉄ファンから考えたら間違いなく好条件のオファー、彼らが求めていた心ある企業が本当に登場した訳です。しかし近鉄本社、この話を一蹴し拒絶しました「買収はお断りした」どうしてなのだ?
どうも近鉄本社はバッファローズファンが合併と買収のどちらを望んでいるかを判断できないらしい。とにかくこの話は終わった、失礼だ、合併へ向けて進む、という発言に終始している。そうなるとやはりこれは球団強化のため合併ではないかと勘ぐりたくなる。あるニュースショーでは近鉄幹部が「近畿日本鉄道の総力を挙げて叩き潰す」なんて過激な言葉を並べていた。これを聞いた時には本当に大丈夫であろうか心配になった、近鉄球団というより近鉄本社そのものを疑いたくなるコメントです。鉄道に対してネガティブなキャンペーンはできそうもないが(なんせ公共交通機関ですし)、ただ同じプロ球団の親会社という立場で自動車会社や電気会社がこのようなコメントを出したら間違いなく不買運動に発展すると思うのだが。
そしてナベツネ氏も「俺が知らない人は入れない」と発言する、もう勝手にやってくれという心境である。こここまで浮世離れしているのは世を忍ぶ仮の姿ではないのかと逆の方向を期待したくなる。確かにナベツネ氏の過去の言動を振り返れば野球へ情熱は理解できます。しかし決してそれが良い方向へ進んでいるとは思えないのです。巨人にとってのみ良い方向に進んでいるのである。巨人を私物化するのは問題ないが(?)、プロ野球をあなたの私物にしないでくれ、これだけはハッキリさせるべきだ。「加盟できないんだよ。おれが知らない人は入るわけにはいかない。プロ野球というのは伝統がそれぞれ(の球団に)ある。金さえあればいいというもんじゃない」ともコメントした。金にモノを言わせてきたのははあなたの球団ではないか。
新規参入の障壁、独占禁止法違反、旧来のしきたりに立ち向かって行くライブドア堀江社長は多くの言葉を並べた。そして直接ナベツネ氏ら球界のキーマンと会い買収を認めてもらえるよう説得したいとも語った。しかし当のナベツネ氏はこれも拒絶した、会う必要はないし買収の話は終わったということなのである。彼らの中では「球団合併」は既定事項であるのだ。
評論家もライブドアの行動を批判する論調が多かった、その多くが売名行為ではないのかという指摘であった。間違いなく買収を発表した日の同社株はストップ高となり、テレビや新聞を通じてライブドアの名前は全国に流れた。これで終わっても莫大な宣伝効果はあった。そこは新興企業の切なさであり売名行為とられても仕方がない、個人的には経営をまかせてみれば面白いのではないかと思うのだが。
むしろナベツネ氏の深層心理にはライブドアへの恐怖があるのではないか。横浜のオーナー交代時でも問題になったや加盟料(30億円)も必要があれば支払うという。カネにものを言わせるのは巨人の専売特許だったのだが、それと同等または上回る存在が現れたのだから。そもそも加盟料もオリックス、ダイエーと買収が相次いだ時に出来た条項であり、今まで実際に支払ったケースはないのだが。安易な転売阻止など大義名分はありますが、この30億円を設定する事により参入障壁を高くしていた訳なのだ、しかし今度のライブドアはキッパリ払いましょうと宣言した。天下のTBSでさえゴネ得に持ち込んだの件を軽くクリアしてみせた。これは既得権益を守る側としては非常事態発生、このまま放置したら俺らの聖域が危ない「全力を挙げて叩き潰す」前述の近鉄幹部のコメントが出てくる理由がここにあるのではないか。
ここまでの球団合併の経緯を振り返るとファンの意見などはまるで眼中にないのである。プロ野球の利益はどうやって生み出しているのであろうか?もう一度よく考えて欲しい。いい尽くされているがファンあってのプロ野球ではないのか。突然と目の前にぶら下がってきた巨人戦の放送権料のことしか頭にない連中にはこれ以上の期待は無理、しかし私達ファンは残念ながら指をくわえて成り行きを見守る事しか出来ないのか、歯がゆい気持ちを抑えきれない。 ファンの多くが買収と合併どちらを望んでいるかは簡単に察しがつく、それも理解できないようであれば球団を運営して行く資格は最初からないのだ。まるで既定路線があるように合併、1リーグへ突き進んでいるように見えてしかたがない、とても危険な臭いがする。
そして同じ時期サッカーでも球団削減の問題が出てきていた。経営危機に陥っていた J2サガン鳥栖の処遇を決定する期限が近づいてきたのである。 (つづく)
どうも近鉄本社はバッファローズファンが合併と買収のどちらを望んでいるかを判断できないらしい。とにかくこの話は終わった、失礼だ、合併へ向けて進む、という発言に終始している。そうなるとやはりこれは球団強化のため合併ではないかと勘ぐりたくなる。あるニュースショーでは近鉄幹部が「近畿日本鉄道の総力を挙げて叩き潰す」なんて過激な言葉を並べていた。これを聞いた時には本当に大丈夫であろうか心配になった、近鉄球団というより近鉄本社そのものを疑いたくなるコメントです。鉄道に対してネガティブなキャンペーンはできそうもないが(なんせ公共交通機関ですし)、ただ同じプロ球団の親会社という立場で自動車会社や電気会社がこのようなコメントを出したら間違いなく不買運動に発展すると思うのだが。
そしてナベツネ氏も「俺が知らない人は入れない」と発言する、もう勝手にやってくれという心境である。こここまで浮世離れしているのは世を忍ぶ仮の姿ではないのかと逆の方向を期待したくなる。確かにナベツネ氏の過去の言動を振り返れば野球へ情熱は理解できます。しかし決してそれが良い方向へ進んでいるとは思えないのです。巨人にとってのみ良い方向に進んでいるのである。巨人を私物化するのは問題ないが(?)、プロ野球をあなたの私物にしないでくれ、これだけはハッキリさせるべきだ。「加盟できないんだよ。おれが知らない人は入るわけにはいかない。プロ野球というのは伝統がそれぞれ(の球団に)ある。金さえあればいいというもんじゃない」ともコメントした。金にモノを言わせてきたのははあなたの球団ではないか。
新規参入の障壁、独占禁止法違反、旧来のしきたりに立ち向かって行くライブドア堀江社長は多くの言葉を並べた。そして直接ナベツネ氏ら球界のキーマンと会い買収を認めてもらえるよう説得したいとも語った。しかし当のナベツネ氏はこれも拒絶した、会う必要はないし買収の話は終わったということなのである。彼らの中では「球団合併」は既定事項であるのだ。
評論家もライブドアの行動を批判する論調が多かった、その多くが売名行為ではないのかという指摘であった。間違いなく買収を発表した日の同社株はストップ高となり、テレビや新聞を通じてライブドアの名前は全国に流れた。これで終わっても莫大な宣伝効果はあった。そこは新興企業の切なさであり売名行為とられても仕方がない、個人的には経営をまかせてみれば面白いのではないかと思うのだが。
むしろナベツネ氏の深層心理にはライブドアへの恐怖があるのではないか。横浜のオーナー交代時でも問題になったや加盟料(30億円)も必要があれば支払うという。カネにものを言わせるのは巨人の専売特許だったのだが、それと同等または上回る存在が現れたのだから。そもそも加盟料もオリックス、ダイエーと買収が相次いだ時に出来た条項であり、今まで実際に支払ったケースはないのだが。安易な転売阻止など大義名分はありますが、この30億円を設定する事により参入障壁を高くしていた訳なのだ、しかし今度のライブドアはキッパリ払いましょうと宣言した。天下のTBSでさえゴネ得に持ち込んだの件を軽くクリアしてみせた。これは既得権益を守る側としては非常事態発生、このまま放置したら俺らの聖域が危ない「全力を挙げて叩き潰す」前述の近鉄幹部のコメントが出てくる理由がここにあるのではないか。
ここまでの球団合併の経緯を振り返るとファンの意見などはまるで眼中にないのである。プロ野球の利益はどうやって生み出しているのであろうか?もう一度よく考えて欲しい。いい尽くされているがファンあってのプロ野球ではないのか。突然と目の前にぶら下がってきた巨人戦の放送権料のことしか頭にない連中にはこれ以上の期待は無理、しかし私達ファンは残念ながら指をくわえて成り行きを見守る事しか出来ないのか、歯がゆい気持ちを抑えきれない。 ファンの多くが買収と合併どちらを望んでいるかは簡単に察しがつく、それも理解できないようであれば球団を運営して行く資格は最初からないのだ。まるで既定路線があるように合併、1リーグへ突き進んでいるように見えてしかたがない、とても危険な臭いがする。
そして同じ時期サッカーでも球団削減の問題が出てきていた。経営危機に陥っていた J2サガン鳥栖の処遇を決定する期限が近づいてきたのである。 (つづく)
by akihi1971
| 2004-07-03 00:42
| 野球